蘇ったME super

MEスーパー



カメラの修理が完了したとの知らせを受け、長谷川工作所に受け取りに行った。およそ一月半ぶりに再会したMEスーパーのぷちぷち梱包をほどき両脇を締めファインダーを覗く。シャッターを半押しにして絞りリングを回し露出計の作動を確かめた後、静かにシャッターを押し込むと切れのいい金属音と共にシャッターが切れる。マニュアルでのシャッター速度はプッシュボタンで設定する。高速から低速までいろいろシャッターを切ってみた。1979年発売だからもう四半世紀前のカメラだけど見事に蘇った。古いカメラを治してくれる職人さんがいることにただただ感謝。
当時は旭光学も勢いがあって翌1980年にはニコンキヤノンの独壇場だったプロユースカメラ市場にLXで参入。1983年には当時の大ヒットカメラキヤノンA-1に対抗してプログラムオートに対応したAレンズと共にsuperAを発売。85mm/1.4や135mm/1.8など魅力的なA☆レンズラインナップを誇っていたけど、ミノルタα7000に始まるAF化の波に乗り遅れ。パワーズームやハイパーマニュアルなどの奇抜なアイデアはことごとく外し、35mm一眼レフ、一眼デジカメ市場では奇抜なカメラを世に出すメーカーになってしまった。今でもsmcペンタックスレンズの描写は抜きん出ていると思うから、大ヒットしたSPやMシリーズのようなペンタックスらしい王道を行くリーズナブルなカメラを出して欲しいね。