静かな夜の街の静かなラーメン店

のれん


都心ではあるが駅からも離れていて繁華街でもない静かなビルの一角にあるラーメン店、暖簾をくぐると「いらっしゃいませ」と静かな声。美容師のような柔和な笑顔と静かな物腰でラーメン店特有の威勢の良さとは無縁の空間。中村正人似の店長の丁寧な湯切りの後厨房の真ん中にでんと居座る麺箱越しにトッピング担当の店員に手渡され静かに丁寧に具を乗せられる。そしてホール担当の店員の手によりテーブルに運ばれる。動物と魚介のWスープの香りとちょっと伸び気味の麺、柔らかいチャーシューと半熟煮卵、いつもの味だ。
ゆったりとした時間の中ラーメンを堪能できるこの店は麺の茹で加減を犠牲にしてもリラックスした空間を作りたかったのかな?