砥石は身を削ってもびくともしない

砥石


写真は家で普段使っている砥石、手前から中砥、面直し、荒砥。使用頻度の順に手前から並べてみた。
中砥は日本橋木屋で購入した物、木製の台が張り付けてある。包丁研ぎ自体はこの中砥一本で済ませている。刃道に沿って表面を研ぎ返りを取るように裏面を研ぐ、鍛造の包丁は打ち抜きと違って刃先は身が薄く、刃元は厚くなっているので刃先程薄く刃を付ける。木の土台で数回刃をこすりバリを取って完了。この間わずか数分、慣れれば簡単だ。
包丁を研いだあとは砥石の中央が凹むので面直しとこすり会わせて平面を出す。平面さえきちんと出していれば砥石は無くなるまで使える、週一回くらいの頻度で実際もう10年近く使っている。スローライフは物持ちがいいのだ。
荒砥は刃こぼれした包丁を大きく削るときだけ使うのでほとんど減っていない。こいつは100年は使えそうだ。