新子5枚付けとネギトロ巻きと鞍掛玉子

二葉鮨


今日は待ちに待った寿司部*1の活動日。今日訪問するのは銀座のど真ん中ビルの狭間にある築50年の木造瓦屋根の古びた一軒家。
暖簾をくぐり木戸を開けると弧を描いた漆塗りの端正なカウンターとその中の緑色のレトロな家庭用冷蔵庫*2が目に飛び込んできた。まずはツマミから…だけど今日は仕事後車で来ているので酒は飲めない、我慢我慢。

ここの先代は「きららの仕事」のきららの親父さんのモデルになった人だそうだ。国仲涼子のドラマでのきららの店はここの内観をTVの美術さんが忠実に再現した物だそうで寿司四天王も実在していたそうだ。きららの得意とする本手返しで握る職人さんは今は一人しかいないとか…石塔返しはもちろんフィクション。
と、寿司の三大始祖や職人の系譜など興味深い話を色々語ってくれた。

走りの新子、それも生まれて初めて食べた5枚付け*3は美しく清々しく心から旨かった。あんな小さい魚を開いて酢〆する手間と走りで値段も張るネタを仕入れる職人の意地には頭を下げるしかない。風味を損なわないために握る直前に筋からすき取ったネギトロ巻きに悶絶し、鞍掛に握られた玉子に感動し、仕込みの大変さを想像して頭が下がり*4、旨い寿司を食べた満足感と共に店を後にした。

*1:部員数三人、やや体育会系、寿司屋で食いまくるのが主な活動

*2:30年前の製品らしい

*3:体長3cmくらいの新子5枚を1貫に握る

*4:蛸は大人三人交代しながら3時間揉み続けてから茹でるそうだ