先行者の腕から軟球

早稲田のバッティングセンター


仕事の移動は基本的に車なので、ぽっかり時間が空くことがよくある。そんな空き時間にバッティングセンターに行った。
古ぼけたビルの階段を昇った屋上には昔と変わらない懐かしい景色。コカコーラの自販機とコカコーラのベンチ、緑色のネットの向こうにはバッターボックスとすり鉢状の床、そしてピッチングマシン。カードを購入(昔はコインだったよね)して打席に入り機械に挿入、一球投げられた後左打席に立つ。左打ちは相変わらず迫害されている。先行者の腕みたいなマシンのアームから放たれるボールを備え付けの金属バットでとらえる。打球がネットにぶちあたってしばらく金属音の余韻が残る。床に落ちたボールはすり鉢の底に集まりコンベアでマシンの上の籠に運ばれる、この様子を眺めるのも大好きだ。